バレンタインデーが過ぎて久しい今日この頃。

その頃季節のイメージイラストとして描いたこの1点。

すぐにアップすればよかったのですが仕事が入ってきたり、文章考えねば!と思ったり、グダグダしているうちにとっとと季節は移り変わり、時期はずれのモチーフとなり日の目を見ずにお蔵入りとなりつつありました。すでに桜の木には花に混じって若葉の姿もちらほら。

チョコレートの話題もすっかりおとなしくなりつつ・・・と思いきや、そうでもないような・・・。

近頃「高カカオチョコ」の健康効果についての記事やTV番組で取り上げられたりとチョコレート情報を良く見聞きします。

先日仕事で高カカオアーモンドチョコがもたらす健康効果に関するタイアップ記事に添えるイラストを描いてほしいとのご依頼を受けた事がありました。

さらに同じ頃に、TV番組で、「高カカオチョコが体にもたらす良い効果について」放映されていたり、何やらスーパーでも「カカオ72%」「カカオ80%」など高カカオを売りにした商品が売れているようだし、チョコブーム健在!?チョコレートのイラスト今からアップもあり???? とアップすることに。

上のイラストはパリのショコラトリーのイメージと色々な形のチョコレートを組み合わせて描いてみました。

チョコレートってホワイトチョコや着色コーティングされていない場合はいわゆる地味色の「茶色」なわけですが、どういうわけか華やかな印象。チョコって綺麗だな、と眺めてしまうことが結構あるような。ケーキ屋さんのような明るい華やかさではなくシックな華やかさ。

バアレンタインチョコレートのイメージイラスト

チョコレートの原料が「カカオ」ということはなんとなく知っていましたが、チョコの原料ということくらいしか知らないので、これを機にカカオについて調べてみました。
結構「ヘェ〜」とか「ほぉ〜」とか知らないこと多きカカオ。

カカオの実のつき方を知っている人は少ないのではないかと思うのですが、私だけ??でしょうか・・・。木の幹や枝から直接実がなっているのです。「幹生果」というらしいです。なんとも不思議。

このような実のなり方をする植物は他に私は知りません。

木になるカカオ実のイラスト

熱帯植物ではありますが、半日陰でないと成長できないらしく、バナナや大きな葉っぱを持つ「シェードツリー」とよばれる木々を周囲に植える必要があるとのことです。

花は2、3cmほどで淡いピンクやクリーム色など可憐な印象。実はというと、花とは打って変わってダイナミックな生り方をしています。「カカオポッド」と呼ばれる硬い殻に覆われたラグビーボールのような形をしています。大きいものは30cmほどにまで成長するものもあるとか。
色は黄色やオレンジや赤茶など花に比べて原色系。このカカオポッドの中にパルプとよばれる白い果肉に包まれて数十個のカカオ豆がつまっているのです。

果肉ごと発酵・乾燥させてやっとチョコレートやココアの原料に。農産物としては長き道のりですね。ところでこの果肉、なんでもとても美味しいらしいのです。ライチやパッションフルーツのような甘酸っぱくジューシーな風味だとか。気になります!!味わってみたいです!!!

1本の木に年間5,000〜15,000個の花が咲くようですが、実がなるのは1%未満だそうです。

さらに実がなるまでに成長するのも3年以上かかるので手間と時間がのいる作物ですね。

ゆえに希少価値が高くなるわけですよ。

2cm×1,5cmほどのチョコレート1粒、400円以上する極上チョコの味わいにうっとりするよりも価格にびっくりした覚えがありますが、きっと高品質なカカオを原料としたチョコレートは多くは作れないのだろうといまさら納得した次第です。

調べれば調べるほど面白い。
カカオについていろいろ絵がかけそうです。