小さな春みつけた!

今年は暖冬と言われているが、太陽の日差しがない曇りの日や北風が強い日などはやはり寒い。

愛犬ピノの散歩に出ると、「寒い!」と少し開けていたダウンのジッパーを首元まで上げ姿勢もやや猫背。おのずと視線も前を歩くピノを眺めながらの低い位置で歩く事になる。

風景も鮮やかな色味が乏しいせいか、グレーやベージュ、茶色などがメインカラーとなり寒々とした色味から一層寒さを感じる。

そんな散歩の今日この頃だったが先日ちょっとした変化があった。

いつものようにピノを眺めつつ低めの視線で歩いていたら、どこからか突然ふわっとただよう甘酸っぱい香り。思わず視線をあげると、ピンクの花を咲かせた一本の梅の木があった。

まだ5部咲き程度なのに シックな配色の風景の中にそこだけピンクの鮮やかさが際立っている。

「春だね〜」と思わずピノに語りかける。ピノも梅の香りを感じるのかヒクヒク鼻を空に向かって突き出し香りを捉えているようだった。

もう一度香りを捉えようと私もピノのように鼻を木の方に向けてクンクン。あやういほどほんのり。よくさっき気がついたな。と思った。風が教えてくれたのかな。

まだ2月。この時期が一番寒い時期でもあるが小さな春を感じた瞬間だった。

顔を上げて歩くと他にも春を見つけられるかも・・・。これからは寒くても視線を上げて散歩することにしよう。