明けましておめでとうございます。

これを書いている今、おめでたい気分は吹き飛んでしまっているのですが・・・。

2024年1月1日、16時10分頃、石川県で大きな地震がありました。日が経つにつれて被害の大きさが明らかになり13年前の3月11日を思い出します。
お亡くなりになってしまった方のご冥福を心よりお祈り申し上げます。そして被災された方々が1日も早く穏やかで健やかな日々を取り戻せますよう願うばかりです。

さらに1月2日には羽田で旅客機と新潟に地震の救援物資を輸送する海保の輸送機が衝突するという大きな事故がありました。
旅客機の乗客、乗務員は皆脱出できて本当に良かった!!ですが、預けられていたペット2匹は助けられなかったとのニュースに胸が潰れました。そして、海保の輸送機の乗員5人の方も命を落とされたとの事。被災地に救援物資を届けようとしてのこの事故、悲しすぎます。心よりご冥福をお祈り申し上げます。

年明けにこのような悲惨な出来事が続いて、今年はいったいどんな年になるのかと不安になります。
大きな事故、自然災害、そして終わらない戦争、どうなるのでしょうか・・・。

発展!利益追求!成長!とばかりに目を向けて走り続けて来た私達に、何かが警鐘を鳴らしているようにも思えてなりません。
発展や成長は前向きな良いイメージではありますが、現代は早く結果を出す事を良しとしているために、周りのことを考えない非情な発展、非情な成長という無理を強いられる苦しいイメージになってしまっているような気がします。
利益追求も然り。なりふり構わずそればかり考えていると、心が荒んで「幸せ」を感じにくくなってしまう。不幸(損失)には敏感で幸せ(利益)に鈍くなる。

自分がいっぱいいっぱいになっているとついつい心がガサついて、他者に対してトゲトゲしちゃったり逆に自虐的になりすぎたり、自分自身も反省する事多き昨今です。

何かに取り組むときは、もっとじっくり時間をかけてしっかり考える事、行う事、自分以外の人や生き物の身なって考える事が大切だなとあ改めて思う年の初めとなりました。

今年の干支は「辰」ドラゴンです。
12支の中で唯一空想の生き物。神としても悪魔としても描かれる事があるドラゴンはまさに警鐘を鳴らす「何か」かもしれません。

実は私、辰年でして、辰=龍にはとても愛着があります。決して悪魔的な存在ではない!と信じています。なので、私の中の龍は恐ろしい存在ではないのです。ミヒャエル・エンデの「ネバー エンディング ストーリー」に出てくる幸せのドラゴンが理想でしょうか・・・。
あのドラゴン、原作の名前は「フッフール」映画では「ファルコン」だったかな。白くて大きくて鐘の音のような深い響きのある声で主人公アトレイユを支えます。頼もしい強いドラゴンではなくてどちらかというと静かなる癒し系ドラゴン。

アトレイユは色々な葛藤や失敗をしながらもドラゴンに励まされ、時に諭され、モンデンキントの元に辿り着き助けることで、世界を飲み込み破滅へと導く「虚無」から世界を救うのです!!ヒーローを助けるドラゴン。

偉大で強いドラゴンではなくポケットに入ってしまうくらいの可愛くて、優しげで、一緒にいるとあったか〜い気持ちになるドラゴンが人々の心の中に一匹ずつ住んでいるといいなぁと勝手に想像しています。

シードラゴンはその姿の不思議さと奇妙さと可愛らしさが入り混じって絶好のモチーフだ!と今年の年賀状に描くことにしました。名付けて「Happy Sea Dragon」幸せのシードラゴン。口から出るのは炎ではなくハート。シードラゴンは海の中で静かに漂いつつ平和と愛に溢れる世界を願うのです。

新春万福!まさにこの言葉通り。沢山の福が訪れる1年となりますように!

被災された方、事故に遭われた方には辛いことを乗り越えられるほどの「幸」が訪れますように!!

本年もどうぞよろしくお願いいたします。