昨年、妊娠、出産、産後の期間の「食」をテーマとしたパンフレットや本の為のイラストで、「料理」や「食材」を描かせていただく機会を何度かいただきました。
今回はその時に描かせていだたきました、料理だったり、食材だったりをご紹介します。

健康な体は食生活で作られると言われています。
妊婦さんに限らず、老若男女にとって食生活は大切な事柄。
健康をまだ意識していない若い世代や、仕事や勉強で忙しく食事に気を配る余裕も時間もない!なんて日々を送っている、そんな人々は食生活がおろそかになりがちなる事も。
知らないうちに偏った食生活を送っていたりするかもしれません。
健康な赤ちゃんを授かるためにはまず、ママの食生活に着目!「妊娠」は食生活を見直すチャンス!と書かれている見出しに、なるほど!と思いました。

バランスのとれた食品をワンプレートに盛り付けた朝食を描いたイラスト

バランスの良い食事を摂りなさい、とよく聞きますがどんなメニューがバランスが取れているの?
それは、主食、主菜、副菜が揃ったメニュー。

主食からはエネルギーの素となる炭水化物。
主にご飯やパンや麺類など。

主食とされる炭水化物を多く含む食品を描いたイラスト

主菜からは筋肉を作る他、身体を調整する物質の材料となるタンパク質。
これが無いと「食事をした気分」にならないですね。
お魚やお肉、卵や大豆です。
主催に向くタンパク質を多く含む食品を描いたイラスト

副菜でビタミンやミネラルもしっかり摂りましょう。
ビタミンは三大栄養素の代謝を促す働きがあり、ミネラルは骨や歯を作ったり神経や細胞など体の臓器や組織の働きを活性化する重要な栄養素です。
キノコや緑黄色野菜と海藻を描いたイラスト

この、主食・主菜・副菜に加えて、乳製品や果物を加えて不足しがちなビタミンやミネラルなどの栄養素を補うとバランスアップ。

乳製品はカルシウム豊富です。
カルシウム豊富な牛乳やヨーグルトやチーズなど乳製品を描いたイラスト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

果物はビタミン、ミネラルが豊富。
リンゴとミカンとキウイを描いたイラスト

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

なるべく生で食べる事が栄養素はをしっかり摂取できます。

炭水化物とタンパク質は何を食べたら摂れるのかわかりやすいけれど、ミネラルや食物繊維は種類も多く、どういった食材に含まれているのか、なんとなくしかわかっていないような・・・。
ビタミンもAとかBとかCとか・・・、食品に含まれるビタミンは何と13種類もあるそうですよ。
何となく食べているつもりでは、ちゃんと摂れていない不足しがちなものがあるとか。

それが、
葉酸を多く含むブロッコリーやいちごと枝豆を描いたイラスト

 

 

 

 

 

 

「葉酸」です。
ビタミンB群の水溶性ビタミン。
血液を作ったり、細胞の生産や再生を助ける働きがあります。
ブロッコリー、イチゴ、枝豆は葉酸が多く含まれている食材だとか。
これらの他にも芽キャベツやアスパラガス、オクラなども葉酸を多く含んでいるそうです。

さらに「カルシウム」も不足しがちな栄養素。
カルシウムを多く含む食品食材の牛乳や小魚とコマツナを描いたイラスト

 

 

 

 

 

 

牛乳、小魚、こまつなはカルシウム豊富。
カルシウムと言えば、「骨」を作る重要な栄養素。
妊娠中は胎児の骨や歯を作るために妊娠していないとき以上にカルシウムが必要となります。またカルシウムが足りないと色々な生活習慣病にもかかりやすくなるとか。

特に日本人は世界の中でも食品から摂るカルシウム摂取量が少ない民族だそうです。
さらに女性は年を経ると骨がスカスカにもろくなる骨粗しょう症になりやすくなると聞きます。心して摂りたい栄養素ですね。

そしてそして、忘れてはならない不足しがちな栄養素として、「鉄」もありました。「鉄」「Fe」です。
鉄を多く含むレバーやあさりや大豆を描いたイラスト

 

 

 

 

 

 

レバー、アサリは鉄分豊富と知られていますが、大豆も鉄分豊富なんですね。
鉄不足と言えば「貧血」や「疲れやすい」という症状を思い浮かべますが、血液中の酸素が充分に運べなくなるという事もあり、胎児の発育に影響する可能性もあるとの事。
妊婦さんにとっては、妊娠していない人に比べて「鉄」もしっかり摂らねばならない栄養素です。

 

で、バランスのとれた献立
ある日の朝食
ゆで卵を加えたグリーンサラダとトーストとリンゴの朝食を描いたイラスト

主食はトースト。
この絵は普通の食パンのトーストを描いていますが、体に良いという点では全粒粉で作られた茶色の
パンの方がお勧めかもしれません。

ビタミン 、ミネラルたっぷりのサラダにタンパク質のゆで卵をプラス。
さらにカットするだけで食べられるリンゴ。
りんごは優秀な果物です。皮付きで食べる方が体に有益な栄養素をしっかり摂れます。
りんごの栄養素はビタミンCはもとより、食物繊維、ポリフェノール、カリウム、リンゴ酸などを含んでいます。
積極的に摂りたい果物です。

ある日の昼食
ビビンバ丼と副菜にミルクを付けた昼食を描いたイラスト

お肉も野菜も摂れるビビンバ丼にカルシウム豊富な牛乳と食物繊維豊富なレンコンのきんぴらを添えて。

ある日の夕食
鮭とキノコのホイル焼きと酢の物と具沢山の味噌汁とご飯の夕食を描いたイラスト

お昼のお肉メニューだったので、夜はお魚でタンパク質を。
ミネラル豊富なワカメときゅうりの酢の物を副菜に。
さらにお味噌汁を具沢山にすることで、色々な栄養素が摂れます。

「酢」も日々の食事に取り入れたい食材です。
血をサラサラにしてくれる効果はよく聞きますが、他にもカルシウムやマグネシウムの吸収を助けたり血糖値の上昇を緩やかにしてくれたり、他にも良いこと色々。
そして、発酵食品である味噌はスーパー食材と言われているとか。
大豆から作られている味噌にはタンパク質、不足しがちな鉄、ポリフェノール、大豆サポニンに加えて、食物乳酸菌も含んでいます。乳酸菌は体内の免疫細胞を活性化させてくれる作用があるそうですよ。

どんなに優秀な薬より、日々の食事が体にとってどれだけ大切か、ということを食材や、献立のイラストを描きながらしみじみ感じました。
まさに「医食同源」(このフレーズ以前別のニュース記事にも書いたような・・・)

当たり前に刻んでいた野菜、煮込んでいた肉、焼いていた魚、味付けに使っている塩や、醤油など日々の食生活で見慣れた食材、よく使う食材の栄養素って何だろう?今更ながらの疑問?????が頭を過ぎりました。

食いしん坊を自負するならば、そのあたりまで押さえておかねば!!