昨年、妊娠、出産、産後の期間の「食」をテーマとしたパンフレットや本の為のイラストで、「料理」や「食材」を描かせていただく機会を何度かいただきました。
今回はその時に描かせていだたきました、料理だったり、食材だったりをご紹介します。
健康な体は食生活で作られると言われています。
妊婦さんに限らず、老若男女にとって食生活は大切な事柄。
健康をまだ意識していない若い世代や、仕事や勉強で忙しく食事に気を配る余裕も時間もない!なんて日々を送っている、そんな人々は食生活がおろそかになりがちなる事も。
知らないうちに偏った食生活を送っていたりするかもしれません。
健康な赤ちゃんを授かるためにはまず、ママの食生活に着目!「妊娠」は食生活を見直すチャンス!と書かれている見出しに、なるほど!と思いました。
バランスの良い食事を摂りなさい、とよく聞きますがどんなメニューがバランスが取れているの?
それは、主食、主菜、副菜が揃ったメニュー。
この、主食・主菜・副菜に加えて、乳製品や果物を加えて不足しがちなビタミンやミネラルなどの栄養素を補うとバランスアップ。
炭水化物とタンパク質は何を食べたら摂れるのかわかりやすいけれど、ミネラルや食物繊維は種類も多く、どういった食材に含まれているのか、なんとなくしかわかっていないような・・・。
ビタミンもAとかBとかCとか・・・、食品に含まれるビタミンは何と13種類もあるそうですよ。
何となく食べているつもりでは、ちゃんと摂れていない不足しがちなものがあるとか。
「葉酸」です。
ビタミンB群の水溶性ビタミン。
血液を作ったり、細胞の生産や再生を助ける働きがあります。
ブロッコリー、イチゴ、枝豆は葉酸が多く含まれている食材だとか。
これらの他にも芽キャベツやアスパラガス、オクラなども葉酸を多く含んでいるそうです。
牛乳、小魚、こまつなはカルシウム豊富。
カルシウムと言えば、「骨」を作る重要な栄養素。
妊娠中は胎児の骨や歯を作るために妊娠していないとき以上にカルシウムが必要となります。またカルシウムが足りないと色々な生活習慣病にもかかりやすくなるとか。
特に日本人は世界の中でも食品から摂るカルシウム摂取量が少ない民族だそうです。
さらに女性は年を経ると骨がスカスカにもろくなる骨粗しょう症になりやすくなると聞きます。心して摂りたい栄養素ですね。
そしてそして、忘れてはならない不足しがちな栄養素として、「鉄」もありました。「鉄」「Fe」です。
レバー、アサリは鉄分豊富と知られていますが、大豆も鉄分豊富なんですね。
鉄不足と言えば「貧血」や「疲れやすい」という症状を思い浮かべますが、血液中の酸素が充分に運べなくなるという事もあり、胎児の発育に影響する可能性もあるとの事。
妊婦さんにとっては、妊娠していない人に比べて「鉄」もしっかり摂らねばならない栄養素です。
お昼のお肉メニューだったので、夜はお魚でタンパク質を。
ミネラル豊富なワカメときゅうりの酢の物を副菜に。
さらにお味噌汁を具沢山にすることで、色々な栄養素が摂れます。
「酢」も日々の食事に取り入れたい食材です。
血をサラサラにしてくれる効果はよく聞きますが、他にもカルシウムやマグネシウムの吸収を助けたり血糖値の上昇を緩やかにしてくれたり、他にも良いこと色々。
そして、発酵食品である味噌はスーパー食材と言われているとか。
大豆から作られている味噌にはタンパク質、不足しがちな鉄、ポリフェノール、大豆サポニンに加えて、食物乳酸菌も含んでいます。乳酸菌は体内の免疫細胞を活性化させてくれる作用があるそうですよ。
どんなに優秀な薬より、日々の食事が体にとってどれだけ大切か、ということを食材や、献立のイラストを描きながらしみじみ感じました。
まさに「医食同源」(このフレーズ以前別のニュース記事にも書いたような・・・)
当たり前に刻んでいた野菜、煮込んでいた肉、焼いていた魚、味付けに使っている塩や、醤油など日々の食生活で見慣れた食材、よく使う食材の栄養素って何だろう?今更ながらの疑問?????が頭を過ぎりました。
食いしん坊を自負するならば、そのあたりまで押さえておかねば!!