この春、ムック本の挿絵用に2色使いのイラスト制作のご依頼をいただきました。

2色のイラスト制作となると大体、CMYKモードの設定で「黒」+「マゼンタ」か「黒」+「シアン」で納品することが殆どでしたが、この度は2色とも特色指定されたもので、恥ずかしながらそういった御依頼は初めてでしたので、かなり緊張いたしました。

ありがたいことに、デザイナーさんがとても親切な方で、色々教えていただきながらの制作となり、まだまだ勉強しないと!とあらためて気持ちを引き締めて臨んだ制作となりました。

「こんなイメージ」とご提示いただいた参考のイラストは明るくポップでシンプルな印象。
2色の指定はデザイナーさんがdicカラーより選ばれた配色2色。

私のイラスト制作の時の作画ソフトはRGBモードでの制作となるので、ある程度2色データに変換した時の色味を予想して作画時に色を決めていく、実際の印刷時の色味を制作段階では画面で見られない、あくまで頭の中で配色のイメージを決めて行く。と言った制作となり、ちょっとドキドキしながらの制作でした。

気持ちは一杯一杯でしたが、イラストは軽やかに!爽やかに!ポップに!!

テレビのスポーツニュースを見ている女性のイラスト

この度の様な2色使いは、黒を使った一般的な2色に比べて、広い面積をベタで塗りつぶしても軽やかで明るい印象になったと思います。

レストランで食事を楽しむ家族のイラスト

 

フルカラーで描くと上のようなイラストはごちゃつきそうですが、この配色とタッチだとすごく良いではないですか!!レストランの中の楽しげで華やかな雰囲気をシンプルにポップなイメージで描けた!と自分で嬉しくなってしまった作品です。(勝手に自画自賛)

普段、イラストの中で色が喧嘩しないよう無難な組合せをしてしまうのですが、この度の2色組合せは、自分では思いつかない組合せで、私にとって新鮮でした。
自分で言うのも何ですが、たった2色なのに、フルカラーと変わらない色味を感じます。

ギターを弾く女性のイラスト

特色2色使いって面白い!!
この2色をチョイスしたデザイナーさん、経験豊かな方なのだろうなぁ・・・。
制作の時には大変お世話になりました!新しい作風のヒントを頂いたと思うお仕事でした。感謝!!

この2色のイラストは マキノ出版様より発行の「難聴 聞き取りをよくするCDブック」
の中で、挿絵と表紙を描かせていただいております。

ヘッドホンを着けて聞いている女性のイラスト

「難聴」と聞くとちょっと身構えてしまう症状ですが、意外と身近な症状のような気がします。かく言う私は以前から「聞き間違い」が多く、聴き間違えたフレーズを言い返すと、大体それが妙な物だったり、事だったりで呆れられたり、笑われることがありました。

これもちゃんと聞き取れていないから、ある意味「難聴!?」と不安になりましたが、笑われることがあっても、日常生活に支障はないのであまり気にしていなかったのですが、どうもそれはよろしくない!ようです。

聴力が落ちると人とのコミュニケーションが億劫になり、刺激薄の生活にだんだんなってしまうとか。認知機能、判断力にも影響が・・・。これは避けたい!

この本は、「聞こえ」を耳の機能だけでなく、「脳」の機能にも働きかけて改善して行く「聴力リハビリ」をCDブックにまとめた1冊です。

CDブックの表紙

因みに表紙のイラストはフルカラーです。

絶賛発売中です!