このたびご紹介するのは、たびたびお世話になっているマキノ出版様発刊の雑誌「ゆほびか」11月号に掲載の「魔法のフレーズ」という特集記事に添えるために描かせていただきましたイラストです。モノクロの制作依頼でしたが濃淡でなんとなく色味を感じられるよう、ゆったり柔らかな雰囲気になるように制作しました。
何でも、そのフレーズを唱えるだけで、心身の緊張が解けて姿勢も良くなり。猫背や体調不良も改善するそうなのです。
ちょっと半信半疑(ごめんなさい!)で編集者さんからのご依頼詳細に目を通したところ、すぐに「なるほど!」と納得に至り制作に入りました。
今回のイラストのテイストはイメージ表現が求められていたのでちょっとホクホク。
日頃ご依頼をいただく多くは、説明的なイラストが求められているので、言うならば生真面目なイラストがほとんどです。なのでイメージイラストのような空想的な表現が求められるのは、私としては嬉しい分野です。
あ!いつものお仕事もありがたく制作させていただいておりますよ。
真面目な事柄を表現する中でも編集者様やクライアント様のNGがでない範囲で、ちょこっとイマジネーションを覗かせられたらとあの手この手を使って、ただの説明イラストにならないよう、でもしっかりご要望を伝えるよう心がけて制作しておりますので、今後ともご依頼よろしくお願いいたします。
魔法のフレーズ、つまり「フレーズ=言葉」のもつ力で心身を整える健康法でしょうか。
リラックスしてください、と言われるよりも「頭の中で小船が静かに揺れています」という言葉を言われると、なんとなく頭の中に静かに揺らめく水面に小さな小船が浮かんでいる情景が浮かんできて気持ちまでのゆったりした気分になってきます。私の場合こんな情景が浮かんできました。
このフレーズを思い浮かべてなんとなくイメージする世界に身を委ねてみると、体の緊張がゆるんでくるような・・・。
姿勢の改善、頭痛、目の疲れ、顔の緊張、飲込み力の低下、鼻ずまりなどの改善につながるとか。
ちょっとヨガをしている時のようにも感じます。外側ではなく自分の内側に目を向けるような・・・。
このイラストはこんなフレーズを描いたものです。
「背骨が鎖のように揺れています」
脳からくさりがゆらゆら垂れ下がるイメージ。ガチガチになった背骨もなんだかゆるんでくるような・・・。
肩こり、頭痛、疲れ、冷え、むくみ、座骨神経痛の改善に効果的とあります。
これらの2つの情景は実際にはできない事を提示する事が重要なポイントだそうですよ。
頭で考えてもできない事だから体は工夫して実現しようとするらしいのです。思考を通さずに体が動く時、人は自然と思い込みを外していく、とありました。なるほど・・・。
普段の自分の体は心だけでなく体自身も日頃の何気ない思い込みで縛られいるんだなぁ・・・、とちょっと思い当たる節もあったりします。
こちらはこんなフレーズ。
「春、アルプスの雪がとけるように、両肩がゆっくり離れていきます。」
PCに向かって一日中過ごすと肩が前にでてきてガッチリこり固まっちゃって万年肩こり、なんて人も多いのではないでしょうか。かく言う私がそうです。
肩こり、首こり、頭痛、息切れ、不眠、自律神経失調症、更年期障害の改善に。
肩こり、腰痛、便秘、疲労、骨粗鬆症に効果がみられるのはこんなフレーズ。
「体の中を落ちる滝を。鯉が下から上へエネルギッシュに昇っていきます」
こちらは「呼吸」を通して姿勢を整えて行く時のフレーズです。
「吐く息で体が緩み、吸う息で背骨が立ち上がっていきます。」
緩めたり伸ばしたりを繰り返すと固まった背骨には柔軟性が、歪んでしまった背骨はあるべき位置に整えられていくような気がします。
今回はこの5つのフレーズを紹介した記事に添えたイラストでした。
いつでもどこでも出来るこの「魔法のフレーズ」。
「言葉」って思っている以上に体に影響してくるものなのだなぁと感じ入ったご依頼でした。
ストレッチも良いけれど、このメソッドも取り入れたら更に心身ともに軽やかになりそうですね。
詳しくは「ゆほびか」11月号に書いてありますので、ご興味のある方は是非。