今年は 1 月末の週から 2 月の頭の1週間、十数年ぶりにグループ展に参加しました。
展示会のタイトルは「いろは CARTA」展。
昨年秋、友人の個展に行った時にお目にか かった、ギャラリーのオーナーさんからお誘いを頂き、参加するこ とになりました。ずぅうううううっと遠のいていた展示会。参加したいような、でも怖いような・・・、尻込みしつつも、世の中に出ていかねば!!という思い(大げさですけど)もありの参加決意。

いろは CARTA 展というだけに「47のカナ」+「ん」の48文字を 1 人の作 家が 2 文字を選んで読み札と絵札を制作という展覧会。 どの文字にしたいですか?と問われ、まだ選べる文字の中から「ね」と「さ」 を何故かサラリと選んで申し込みました。 ここからが大変!!!!文章を考えねば!さらにそれに合わせた絵を描かね ば!なのですよ。何故「ね」と「さ」にしたのか?特に理由はありませんでした(笑)

韻を踏んだり、何文字以内に、などの規制は無いとの事ですが、せっかくだからちょっと俳句っぽくしたいと思い、日頃句を詠むなどしない私が「ね」と「さ」から始まる句を作り、さらにその句にちなんだイラスト制作に頭を抱えながらの年末年始となりました。

で、まずは「ね」

丸い猫ベッドにすっぽり丸まって眠る猫を真上から描いたイラスト

この上なく可愛い寝姿

 

これは年明け友人宅に行った時、友人の飼っている猫さんの印象がとても強くて「ね」はその子をモデルにしつつ、私の好きなネコの姿をイメージしての制作。ネコって絵になるのですよね・・・。 ネコを見て可愛いなぁと思う瞬間を描いてみました。真上からのショット。マルッとなって後脚を前足で抱えこむ姿、この姿、犬派の私でも思わず笑みが込み上げるのです。

絵札読み札に統一感を持たせつつ、読み札の方のイラスト部分は句の挿絵としてフォントに合わせてPOPでシンプルなタッチで描きました。

猫を詠った俳句とそこに添えた猫のイラスト

ねこじゃらし あきたら丸っと ねむり猫


気まぐれなネコが猫じゃらしで遊んでいたかと思ったら、飽きてしまいネコベッドにマルッと納まりあっという間に爆睡、これがイメージです。

次は「さ」
1枚が猫ならば2枚目は犬でしょう!と勝手に決めての制作。

枯れ枝目立つ冬の公園を散歩する犬が赤い花を付けた二分咲の梅の枝を見上げている様子を描いたイラスト

冬のある日の散歩道で-春遠からじ-

我が愛犬との散歩の情景。季節は1月、2月、という頃でしょうか。
どんより薄曇りの寒い日の散歩。周りの木々はほとんどが葉を落として幹と枝のみの姿、色味乏しい風景の中でパッと目を引く小さな赤い梅の花。グレートーンの中の二分咲の梅の花の赤とワンコ服のオレンジをこの絵の差し色に。

紅梅と散歩する犬を読んだ俳句とイラスト

寒空に 際立つ赤の 二分の梅

読み札では梅の赤を目立たせたかったので、あえてワンコ服の色は周りのグレーと同系の色味にしました。

この情景をテーマに数年前にもブログを書いています。毎年この情景に出会うので、近年は今年の初梅はどこで出会うかな??と思いながら散歩をしています。これを書いている今はあちらこちでら満開の梅の木を見かける様になりました。

十数年ぶりの展示会、2点の制作(正確には4点)でヒィヒィ言っておりましたがこれではあかん!と今年は受注仕事以外での制作活動に力を入れなければ!!とひしひし感じています。頑張るぞ!!!