3月に発売されましたムック本「胸椎伸展 10分寝るだけストレッチ」のためにイラストを描かせていただきました。
このエクササイズの考案者は世界最高峰のバレエ団「マリインスキー」に所属のバレエダンサーの石井久美子さんです。
最高のモデルさんがいらっしゃるのにイラスト?と思ったのですが、写真では表現しにくいイメージ的なビジュアル部分をイラストで表現されたいとのご希望でした。
美しいポーズで踊ることが求められるバレエダンサーには「胸椎」を鍛えることがとても大切な事のようです。一般人でも美しい姿勢の人はそれだけで好印象ですよね。さらに胸椎は健康面にも大きく影響を与えている部位のようなのです。
「胸椎伸展」というエクササイズを私はこのお仕事をさせていただくまで知りませんでした。
それどころか胸椎ってどこ???胸のあたりの脊椎部分???となんと曖昧な。
胸椎はここです!下記のイラストの脊椎の中のピンクの部分が胸椎です。
上記のカットを描く際に胸椎の位置を認識した私でした。
首や腰は日々動かす部分なので、頚椎も腰椎も特別な運動をしなくても生活の中で動かしていますが、胸椎を動かすというのは日常生活ではほとんど無いような・・・。さらに日常生活では腕を前に出して動く動作がほとんです。つまり前屈みになることだらけの日々の生活。前屈みの姿勢はよくない事だらけ。
そこで「胸椎を反らせるエクササイズで前屈みになりがちの姿勢を正して行く」のが胸椎伸展というわけなのですね。
胸椎を使えるようになると腰への負担が軽減されて腰痛改善にもつながるという嬉しいエクササイズ。他にもぽっこりお腹や肩こり、猫背の改善、呼吸が深くなり頭も目もスッキリ!などなど、魅力的なエクササイズなのです。
この度のイラスト制作のご依頼を頂いた時「すごいエクササイズのムック本を造ることになりまして、はらさん にイラスト制作お願いしたくてご連絡しました。素晴らしい効果実感間違いなし!のエクササイズだけれど、拷問エクササイズでもあります(笑)」との事。
拷問!?その拷問で、腰痛や肩こり改善、悪い姿勢の改善、さらに自律神経にまで影響して眠りの質が上がったり、などなど素晴らしい効果を期待できるのだとか。俄然興味津々となるわけですよ。
万年腰痛、肩こり持ちの私としては是非とも知りたいエクササイズ。ワクワクドキドキしつつお仕事お引き受けさせていただきました。
打ち合わせの際、編集者さん自らがエクササイズ考案者の石井久美子さんよりご指導いただいた「胸椎伸展」を実際に教えてくださいました。この編集者さん、骨盤系のエクササイズのインストラクターの資格もお持ちの方なので安心して拷問にトライする気持ちになりました。体験すると作画するのに大変役立ちますしね。
果たして・・・。
確かに、体の硬い私には拷問でした!!!
「フォームローラー」と呼ばれる筒状の用具の上に寝転ぶだけなのですが、これが痛いのなんのって。
感覚と言うのは、実際の自分の体の状態よりも大袈裟に感じられてしまうそうです。大して反っていないのに、自分のイメージでは脳天ブリッジのようになっているような・・・、そんなイメージをイラストにしています。
どれだけ私の体は固まっているのだ!!と泣きべそをかきそうになりながらの体験でした。初めてなのでまずは3分から。最終的には10分のエクササイズです。
痛いのに、笑えるくらい自分の体が固まっているのを実感しました。
終えたあとフォームローラーが背中にめり込んだような感触で痛くて動けません!「う、動けません・・・」と喘ぐ私。
まさにこんな感じでした。
編集者さんに教えていただいた通りに少〜しずつ体を動かしフォームローラーをとって「ふぅぅぅぅ〜」と安堵の呼吸。そのあとの呼吸の変化にびっくり!たった一度、しかも3分やっただけで実感しました。いつもより呼吸が深くなったような、肺が広がったような・・・。これはすごい!と思いました。
痛さは半端ないけれど、ただ寝転んでしっかり呼吸するだけなので、誰にでもできそうですよね。慣れてくればその痛さもなくなっていくのでしょう。そうなった時には腰痛も肩こりもなくなっていたら・・・、なんと有難い拷問!ではないですか!!
どんなエクササイズも地道に続けていくことが大切ですが、人間サボりたくなる、というかやる気がしない事もあります。「そんな時もあるよね」と先生自らがコメントされていらっしゃるのも寄り添い感が感じられ、やっぱり頑張ろうかな、と思えてきます。
体験談に目を通してみると本の表紙に書かれている事の他にも、むくみの改善や気圧による頭痛がなくなった、冷え性改善、更年期症状の改善などが載っています。胸椎を柔軟にすると自律神経も整うようです。もうやらなきゃ損!!です。
詳しくは是非、本誌で。
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